SEに警報!なぜSEは情弱ビジネスに引っかかるのか?
情弱ビジネスというのは「情報弱者」をターゲットとした(詐欺に近い)ビジネス。
教育にかかる費用に、対価として高額なお金をとるものです。
情弱ビジネスにはいろいろな種類があります。
- 成果が出る保証のないスクール勧誘
- 周りを巻き込むネットワークビジネス
なかにはFXや為替など、儲かるかどうか不確かな金融商品をビジネスとして紹介するものもあります。
怖いのが、こういった情弱ビジネスは大きく広告を出し、宣伝しています。
広告が出てる=大手=安心!
と思い、網をかけますね。
(まぁ今では怪しいイメージが多く、引っかかる可能性が低いことを信じます。)
とはいえ教育や教材、セミナーが全てが情弱ビジネスに当たるわけではありません。
ただ、情報に疎い方達をターゲットに中途半端な結果を与え、かつ悪質な商品やサービスを販売する目的で作られたビジネスは数多く存在します。
そのため全てが怪しくなり、
有益な情報を得れる機会を見逃すため、情報を持つ者と持たざる者の格差が広がります。
多くの方は「自分は騙されない。」と思うでしょう。
しかし、どうか他人ごとと思わずに読み進めてほしいです。
というのも、SEはなぜか情弱ビジネスに引っかかりやすい傾向にあります。
実は私も、引っかかったことがあります。
しかも、恥ずかしながら一度や二度ではないです…泣
今回は過去に騙されてしまった私の経験を踏まえながら
- どのようなSEが情弱ビジネスに引っかかってしまうのか
- SEが引っかかりそうな、具体的な情弱ビジネスとは
- 情弱ビジネスに引っかからないために気をつけるべきこと
以上についてお伝えしていきます。
自分だけでなく、身近な人に向けても引っかかりそうなら警報をならしてくださいね。
1、「誰でも稼げる!」「すぐ稼げる!」に釣られてしまうSE
情弱ビジネスに引っかかった私の頭の中(´;ω;`)
本当は恥ずかしいのですが
皆さんには絶対に絶対に引っかかってほしくありませんので
過去の私がどんな手法で引っかかってしまったのかをちょっとだけ紹介します。
まず初めに
「本当は数10万円する稼げるヒミツを動画で公開中!」
みたいな謳い文句(広告媒体)を見つけました。
お金を稼ぎたいし無料なら損はないし…動画を見て最初は興味本位でメルマガに登録しました。
すると魅力的なメルマガが送られてきます。
- 「このビジネスは誰でも稼げます!」
- 「私はだれでも稼げる世の中を作りたいんです!」
と、"何をやるのか"、"どう稼げるのか"と仕組みがいつになっても出ないメルマガが何回か続きます。
イライラしながらも数日後には、実績や体験記などを前面に押し出す動画が出てきます。
誰でも稼げるそうです。
ビジネスがわからない私でも、これなら私にもできるかも…
次に、
「本当は数十万するのですが…今だけ2万円で稼げるヒミツをお伝えします!」
とレポートを購入させるメールが送られてきます。
数十万が2万円だそうです。
だいぶお得です。しかも今だけです。
数十万だったら全く手が出ないところでしたが、それくらいなら出せる…!
誰でも稼げるなら初期費用はすぐ回収できるから。
だって、立派な自己投資じゃないか!このチャンスを逃す手はない!
というわけで、ちょっと迷いつつも数万円を振り込みました。
2万円振り込んで確認した結果は、様々あります。
以下はお金を振り込んだわけでないのもありますが、セミナーまで行ったものもあります。
- 絶対稼げるアフィリエイト(自己アフィリツールだった...)
- FX自動化ツールだった(指定先銀行口座がなんと計画倒産した海外口座だった...)
- 海外アダ○トのアフィリエイトを利用した動画まとめサイト構築
- FBやLINE@での見込み客リスト集客術(見込グループに対し友達申請。その後、高額商品売り)
- ブログアフィリエイト術
- 著名人の名を入れたセミナー(著名人は来ない、その後紹介される高額商品を購入後呼ぶ。)
結果、もちろんその数万円は回収できませんでしたww
今回の記事はいつも以上に、過去の自分に読ませてあげたいです。泣
引っかからないとわかっていても、現にお金が入ってこない状況だったら1%でも"もしかしたら"という可能性に参加したくなるわけです。
現に、やるつもりはありませんが入会金1万円で入れる某グループで紹介されるプレミアムと言われる案件は、大多数が怪しい案件ばかりです。
特には金融系がほとんどですね。
しかし、その会員にはなんと2017年には10万人に昇るとのこと。。。
慎重なのに騙されやすいのは、すぐ稼げるようになりたいから
会社員SEも同様ですが、フリーランスSEだとしてもとにかくお金の不安が大きいです。
- ずっと仕事があるかどうか確かではない
- 貯蓄もしたい
- 怪我や病気にかかって仕事ができない状態に突然なったらどうしよう
ですから今のうちにどうにかしなきゃ、という現状打破を意識した行動が逆手に取られてしまいます。
「今だけ特別!」みたいな謳い文句に引っかかってしまいます。
私もそうでした…泣
私は再三「フリーランスSEは最低限のマネーリテラシーを持つべきだ」と
お伝えしていますが、このような怪しいビジネスに騙されないためでもあります。
会社員SEにも同じことが言えます。
基本給がなかなか上がらず残業代で稼いでいる方が多いため
増えない収入にいら立つ気持ちが勝ってしまい
怪しいかもしれないと思いつつも手を出してしまうのです。
前述した煽り文句の内容は、はっきり言ってわかりやすい情弱商材だと思います。
しかし、
- 今でも通用している(引っかかる人がいる)
- もっと巧妙でわかりづら(もしくは信用がある会社が絡む)
- 一応、実績を出している奴がいて、そいつが羨ましい
- なにより自分がそこまで稼いでなく、不満が溜まってる
これらから、たとえ慎重なSEだったとしても「ちょっと試したい」と思い、詐欺とも言える情弱ビジネスに踏み込むことになります。
自分の将来について、大切なお金について
まじめに考えるからこそ「誰にでも・今のうちに・早く稼げるビジネス」に騙されてしまう方が多いのです。
まとめ:
SEが引っかかりやすい理由
- お金に不安を感じていて、早く稼ぎたいから
- 将来を見据えているがゆえに「実績がある」・「誰でもできる」という謳い文句を信じてしまうから
- 慎重であるが、よくならない労働環境から不満や不安が募り詐欺とも言える情弱ビジネスに引っかかる
2、SEが引っかかりそうな、具体的な情弱ビジネスとは
なにも情弱ビジネスといっても高額商品だけとは限りません。
情報を抑えていないがために、提案しやすい内容も情弱ビジネスに該当します。
「月収〇〇万円の高額案件」などの煽り広告に注意!
フリーランスSEと提携する大手のエージェントには
高い月収を掲げて煽り広告を打っているところがあります。
確かにいくつか高額案件はあるのでしょうが
蓋を開けてみたら、単に残業が多い会社だったり
実は誰もやりたがらない炎上案件だった…なんてことになる恐れがあります。
もちろん高単価案件はあります。が、当然ながら責任は増します。
よく私の相談者でも大したスキルは無いのに
「私は○○万円以上の案件じゃないと請けません。」というSEもいます。
そういう方は強みを勘違いしているケースが多いです。
(もちろん高スキルかつ、信頼が持てるとわかるエンジニアであれば問題ないですが。)
当記事内容とずれてしまいますので、以下の記事をお読みいただければ。
プログラミングスクールを案内するアフィリエイターに注意!
「未経験からでも、スキルを身につけるとこんなことに挑戦できる♪」
と前述したフリーランスSEの高単価を煽らせ、スクールに通わせるように誘導するアフィリエイターも多いです。
スクールを否定する気はないですし、
むしろジョブジェンジにはスクールが重要だと考えていますが、
フリーランスSEはプロであることが前提です。
企業側の立場であっても当然ですよね。
スクール卒業レベルで高単価で取るのなら、
大学卒業後の新卒採用者の方を即戦力採用するのと変わらないですね。
(ただ企業としては雇用を守るという義務があるので、なんとも言えないですが)
即戦力として自分が磨きたいスキルを強化していくべきフリーランスSEに
未経験からのスタートを紹介する記事をみたら、怪しいと思っていいです。
未経験の人が、精神的に過酷な環境で辞められる方が非常に多いこの業界。
いきなり即戦力でフリーランスSEになる。
あなたは耐えれそうですか?
高額な保険商品にも注意!
SEには高額な保険に入っている方が多いです。
だいたい皆さん「納得して入った」とおっしゃるんですが…
保険に入っている方、思い返してみてください。
自分がどんな保険に入っているか、本当に分かってらっしゃいますか?
- 「この保険に入れば将来の貯蓄にできますよ!」
- 「安く入れるのは若いうちだけですよ!」
などなど、その場の営業トークで納得させられてしまい必要ない保険も契約していないでしょうか。
このようにお伝えしていても、慎重がゆえに
大手保険会社のブランドや営業のひととなりに魅力を感じているから。
と、頑なに高額の保険料を払い続ける人が多いです。勿体ないです。。
いかに人は、ブランドのイメージで購入しているか!ですね。
ITでも同じことが言えます。
大手企業に入り、結局転職を決める方の多くが
- 自分の成長が実感できない、むしろ不安
- ITに入ったのに総合事務職になってる
- 希望が通らない
以上のように悩まれています。
そういった悩みを解決するために、上記を踏まえた上でどのように動くべきかを抑える必要がありますね。
まとめ:
- 高額な月収で呼び込む煽り広告にはウラがあることが多い
- 「未経験からフリーランスSEになれるスクール」という謳い文句は疑ったほうがいい
- いかに人はイメージで購入に至るか
3、情弱ビジネスに引っかからないフリーランスSEになるために
フリーランスSEになる目的をはっきりさせましょう
前述したように、根拠はないけれど魅力的な情報に引っかからないためには
- 何のためにフリーランスSEになるのか
- どのような段取りで事業を作っていくのか
以上を具体的に考えることが大切です。
儲かったお金の使い道も慎重に考えましょう。
なんとなく稼げそうだから…とフリーランスSEになると
稼ぎが増えても浪費に走ってしまいます。
事業を立ち上げるときも、
リテラシーがないままいろいろなビジネスに手を出そうとすると
結果、怪しい人に騙されてしまうということになりかねません。
焦りだけが先行し、結果何も残らないということは少なからずあります。
これまでにもブログで何回か紹介していることですが
フリーランスSEになることを「目的」にしてはいけません。
フリーランスSEになるという「手段」で
増やしたお金と時間を使って何をしたいかが重要です。
間違えないでくださいね。
周りの大切な人を巻き込まないために…
良いビジネスを見つけたと思っても
あなたが成果を実感するまでは人に勧めてはいけません。
もし本当に良いビジネスだと思って勧めていたとしても
根拠も持たずに勧誘すると、怪しい人だと思われて信用を失います。
お金が無くなるだけなら取り戻せますが、信用は簡単には取り戻せません。
良いと思って始めたことが上手くいかず、お金を失った上に
大切な人からの信用も失ってしまうなんて最悪ですよね。
実はMLMと言われるネットワークビジネスは、SEの参加人数は多いです。
意外かもしれませんが、私も加入しそうでした。
そして多くの方から紹介されたのもネットワークビジネス。
さらに紹介した9割が稼げてなくて、内4割が辞めたと連絡受けています。
また、続けていうとネットワークでノルマを払うための資金稼ぎにフリーランスSEになったという方もいます。
ここまで来ると本末転倒ですよね。
でも、このような情弱ビジネスにハマってるというのも事実なのです!
人に勧めるのは自分が成果を実感してから
私はキャリアコンサル時に色々なスクール・企業をお勧めしています。
その時気をつけているのが、自分が試して良いと思ってからお勧めすることです。
私自身がお金を払って、実際にやってみて成果が出たもの
相手のやりたいことに合っていそうだと思ったものだけを厳選して紹介しています。
成果が出るかわからないものを勧める人には根拠がないですが
私は自分で体験し、どのように成果を得たのかをお伝えできるので
安心して信用していただける自負があります(^^)
まとめ:
- 情弱ビジネスに引っかからないために、フリーランスSEになる目的をはっきりさせる
- 増えたお金と時間を使って何をしたいか考える
- 良いと思ったものはまず、自分で成果を実感してから人に勧めよう
総括
フリーランスSEとして働いていく準備段階にいる皆さんは
比較的知識も経験も浅いため、騙す標的にされやすいです。
もしかしたらこの先、情弱ビジネスかが魅力的に見えてしまったり
信用している友人に勧められて気になってしまったりするかもしれません。
できる限り分かりやすくお伝えしたつもりですが
最初から絶対に引っかからない人でいるのは難しいです。
そうならないために、以下のことを意識しながら過ごしてください。
- 社会人として最低限のマネーリテラシーを身につけること
- 挑戦する前に本当に良い結果が出るものかどうか考えること
- 自分が結果を出したことのないものは人に勧めないこと
特に太字のマネーリテラシーは重要です。
私はこれがなかったから騙されてしまいましたので…
もちろんそれがきっかけでマネーリテラシーの重要性に気づくことができたので
今となっては勉強になったと思っています。
皆さんには絶対に引っかかってほしくない!という思いで今回の記事を書いています。
自分自身が情弱にならないよう心掛けることで、情弱ビジネスの被害を防ぎましょう。
あなたが助かるのはもちろん、あなたの周囲の人たちをお金と信用の危機から守ることにもなるのです。