システムエンジニアは今すぐ開業届を出しなさい

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フリーランスSEという働き方を絡めた「ワーク」「マネー」「ライフ」の3つの観点からSEのスタイル革命を提供

フリーランス化で成功するSEと失敗するSE

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以下はキャッシュフロー・クワドラントと言われれる図です。

この図は、ロバート・キヨサキ氏の「金持ち父さん貧乏父さん」という本のなかで紹介されています。

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フリーランスSEは

E(従業員)クワドラントとS(自営業者)クワドラントの中間の定義しづらい位置にあります。

(以下、Eクワドラント・Sクワドラントとします。)

 

本来、フリーランスSEは独立した自営業者なのでSクワドラントですが

という特徴があるため、Eクワドラントの感覚でフリーランスSEとして働いている方もいます。

Eクワドラントの感覚で居続けるSEは、フリーランスになっても失敗する可能性が高いです。

 

失敗しないためには、Sクワドラントのあり方を身につける必要があります。

私は「SEはSクワドラントになるべき」というテーマを元に発信しているため

フリーランスSEという働きはSEにとってハードルが低く、次のステップへ進めるメリットがあります。

 

しかし、簡単にフリーランスSEになれる環境になってきているため

派遣社員のような感覚のまま案件に入り、途中でプロジェクトから外されてしまうという方が多くいるのです。

 

全体の半分が「営業お断り」をされている?!

 

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フリーランスSEとして働いている方のなかで

途中で信用を失って契約を切られ、「営業お断り」とされてしまう方が

なんと全体の半分以上います。

この方たちは、Eクワドラントの感覚のままフリーランスSEになってしまった方ですね。

 

自分は社長・個人事業主である。という自覚を持ち

Sクワドラントのマインドで堅実に続けていける方は、全体の半数もいません。

この続けていける方のうち

「単価を上げてでもこの人を獲得したい!」と思われる方は

1割くらいになるでしょうか。

 

せっかくフリーランスSEになるなら、失敗しない方法を知って

ぜひとも上位1割の成功者に入りたいですよね。

 

今回は

  1. Eクワドラントに近いフリーランスSEが失敗する3つの理由
  2. Sクワドラントの成功するSEになるための4つの心構え

 

以上について触れながら、フリーランスSEのあるべき姿を紹介していきます。

 

 

Eクワドラントに近いフリーランスSEが失敗する3つの理由

営業お断りが全体の半数以上ときくと

スキルの高い限られた人しか生き残っていけないのでは…?

と不安になる方もいらっしゃるかもしれませんが、違います。

重要なのはプロとしての対応。

 

先に述べたキャッシュフロークワドラントのEクワドラントからSクワドラントへ

考え方をシフトすることができれば、上位1割の成功者になることができます。

 

1、 be(あり方) do(行動) have(結果を得る)の考え方

結果を得るためには行動することが必要です。

ただ、むやみに行動してもベクトルがずれていたら意味がありません。

目的がきちんと定まらないまま何かやらなければ!と焦って行動しても

得たい結果にはたどり着けません。

 

結果を得るにはまず、土台となるbe(あり方)がしっかりしていることが重要です。

 

つまりは、「なぜ、フリーランスSEになったのか?」という点。

多くの方が、単純にフリーランスSEは会社員に比べお金が増えるから・・・と回答されますが、ではお金が増えてどうするの?という回答は考えていません。

生活が豊かになる、ぐらいしか。

 

この「なぜ(why)」を明確にする必要があり、

さらにはフリーランスSEは目的・目標達成のための単なる手段の一つ」に過ぎないわけです。

 

2、フリーランスSEに必要な現場での対応能力

 

自分自身を"社長"と捉えた場合、

自分を営業してくれる営業さん、働いてる現場、

全てが取引先という表現になりますよね。 

 

その周囲に一方的なワガママを押し付けるのではなく、相手との信頼関係をうまく構築すること必要です。

 

ちなみに、私がキャリアコンサルする中で一番勧めたくないのが「上から目線」のエンジニアです。

感謝の気持ちが理解できないフリーランスは、たとえどんなにスキルがあっても現場からは毛嫌いされるでしょうし、まず私は紹介したいとも思わないですね。

むしろ、クレームがきて信用の失墜につながります。

 

派遣社員の働き方に似ているからか、

  • 「何かあったら提携先の営業に頼ればいい」
  • 「営業が自分の身を守ってくれるのは当たり前」
  • 「営業なんだから登録している自分に仕事を持ってくるのは当然だ」

このようなマインドで仕事をしている方が非常に多いのです。

 

失敗してしまう半数以上の方は、このようなEクワドラントから離れられない方たちのことです。

  

もし自分が失敗したとき、営業さんが助けてくれたら

自分の要望どおりの、ぴったりの案件を見つけてくれたら

感謝の言葉を絶対に伝えましょう。

 

あなたは会社に雇われた従業員ではなく、フリーランス

社長ですから営業さんが助けてくれるのは当たり前ではありません。

 

「自分の面倒を見てくれるエージェント」ではなく、

「自分のスキルを信用し、仕事を探してくれるビジネスパートナー」として接することができているかどうか、考えてみましょう。

 

そんなこと当たり前!

と思うかもしれませんが、この当たり前がなかなかできていないものです。

 

もしあなたが信用のある、評価されているSEなら

提携先の営業さんからもプロジェクト先の方々からも長く取引をしたいと思われるでしょう。

こうして日頃から信用を積み重ねていれば

「単価を上げたい」「もっとスキルアップできる案件移りたい」など

次の要望を営業さんにお伝えするのもスムーズですよね。

 

3、提携先をどう選ぶかも重要

また、派遣感覚で現場にいくフリーランスSEが多いように

機械的に派遣する感覚で対応しようとする提携先(エージェント)もあります。

なぜならエンジニアをたくさん集めることでどんどん案件をとれるので

成約件数を第一に考え、早くプロジェクトを決めさせたい。

といった流れ作業的な対応の方にあたってしまうこともあります。

 

エンジニアは来るもの拒まずの感覚になり、当然前述した"上から目線"のSEさんもそのまま提案に至ります。

それが悪いわけではありませんが、入り口部分は簡単ですが出口は別にフォローされないということです。

機械的な対応なので当然ですよね。

 

少人数で、親身に要望を聞いてくれる、

相互に協力でき将来についても相談乗れる提携先で働くことが、

個人としては重要なのではないでしょうか。

 

フリーランスSEとして成功するために、原点であるプロ意識にたちかえって自分のあり方を見つめ直してみましょう。

 

まとめ

Sクワドラントへシフトするために

自分は個人事業主。社長であるという意識で仕事をする。

提携先の営業さんが何でも助けてくれるという考えは捨てる。

長くお付き合いする方なので、提携先選びも慎重に!

 

Sクワドラントの成功するSEになるための4つの心構え

フリーランスSEは

Sクワドラントの意識で仕事をするべきです。

Eクワドラントのままでは仕事を失いかねません。

大副業時代といわれている今、本業のみの一本足打法では生き残っていけないのです。

 

以下ではフリーランスSEとして成功するために必要な心構えを4つ、紹介します。 

1、 ITを活かした複業を考える

 

まず、あなたがやりたいことは何か考えましょう。

それを事業にするためには、人の役に立つビジネスかどうかを考えましょう。

 自分がやりたいことをやり遂げて満足するだけでなく

感謝してくれる相手がいる。その相手が喜んでくれるから頑張れる。

その上で、"相手が求める"モノがITスキルで解決できるようなものならば、スキルという強みでアドバイスできます。

 

別にITスキルが無くても事業は成り立ちますが、このような小さいちょっとしたことに解決する手段を提示することで事業に繋がっていきます。

初めは身近な1人から初めた小さい事業が、拡張や別事業への横展開や全国展開などへと変貌することに繋がるスモールステップとなるかもしれません。

 

好循環が起こる事業を持つことができれば、楽しく稼げるフリーランスSEになることができます。

 

2、自己投資は短期的視点より、長期的視点

エンジニアは自己投資に時間とお金を費やさないケースが多い。

特にメンタルに関連する自己投資にはおろそかにするのがほとんどではないでしょうか。

形が見えないものにお金を支払うのは勿体無いという観点。

「意味あるの?」と思われがちですが、初めの方向性などを決めるのはすごく重要です。

自己投資して、すぐにリターンが生まれるものは、案外長期に渡りリターンは少ない。

なら、長期視点に置き換えることで土台を鍛えることが重要かと。

 

また、多いのがトレード能力などを身につけるという自己投資。

トレードなど金融商品への投資はギャンブルに近いためリスキーですから 

安易に手を出すのはやめましょう。

 

0から1を作ることができるSEなら、長期的に成長できる事業、人から必要とされ、感謝される事業をつくることが実は容易にできます。

 

3、浪費と投資の違いを知っておく

 

増えたお金と時間を自由に使えるようになったフリーランスSEに多いのが、

浪費に走ってしまう方です。

 

セミナーや個別相談でもよくお話するのですが

実は私も浪費に走り、家賃を滞納した過去があります。。。

※もちろん今はちゃんとお支払いしています!笑

 

皆さんはそうならないために、

自分のためにお金と時間を投資したら、そのぶん回収することを意識してほしいです。

例えば、

「ビジネスに関する本を買った」

「セミナーに参加した」

この行動を自己投資だと思う方がいると思います。

 

たしかにビジネスに関する知識を収集するのは大切なことです。

しかし本を読んだだけ、セミナーに参加しただけで終わりでは

お金と時間の浪費で終わってしまいます。

その得た知識を実際に使うことができて初めて、自己投資は意味があるのです。

 

行動にも"目的意識"が重要です。 

なぜ、そのセミナーへ参加したのか?などです。

 

4、何をやりたいのか?目的を明確にする

 

フリーランスSEとして成功するために一番重要なのが、目的を明確にすることです。

個別相談でお話を聞いていると、フリーランス化を考える方の中には目的が明確でない。何をやりたいかわからないという悩みをお持ちの方が非常に多いです。

 

だから、目的がまだはっきりしない方は目的を見つけるところに一番お金と時間を投資するのがいいかと思います。

  • 自分は何をやりたいのか
  • ITスキルを使って、何をしたいのか
  • 誰の役に立ちたいのか

以上が明確になるまで、だいたい1年くらいはかかると思います。

ここが明確でないとせっかくお金と時間が増えても浪費に走ってしまいますし

目的がぶれてしまうと、長期的に成長できる事業は作れません。

 

 

目的が見つかっている方、be(在り方)がしっかり定まっている方は行動するための計画を立てましょう。

お金が足らないなら、お金をどのくらいためればいいのか。

お金と時間が増えるのが、フリーランスSEになる最大のメリットです!

どのように使うのか、具体的に計画を立てていきましょう。

 

まず以下について、じっくり考える時間をとってください。

  • 自分は何が得意か、何のために仕事をしたいのか
  • 得たい結果は何か
  • そのためには具体的にどのような行動が必要か

 

まとめ・成功するために必要な心構え4つ

  1.  ITを活かした複業を考える
  2. 自己投資は短期目標より、長期目標
  3. 浪費と投資の違いを知っておく
  4. 何をやりたいのか?目的を明確にする

一番大切なのは4番目。時間をかけて目的をはっきりさせることが重要。

 

総括

今回はフリーランスSEのあり方ということで、フリーランスSEとしての心構えをお伝えしました。

 

最後に総括も兼ね、私の座右の銘をお伝えします。

 

「現状維持は退歩なり」

 

SクワドラントのフリーランスSEとして成功し続けるには、現状維持に満足してはいけません。

たとえ目的がしっかり定まって、計画を立てて行動して、得たい結果にたどり着いたとしても、です。

この先5年、10年と活躍していくためには、何か達成したらまた新しい短期的なゴールを設定し、常に前へ進むために行動し続ける必要があります。

 

そのためには

このフリーランスSEのあり方の部分を抽象的でもいいので

まずは1年くらいかけて明確にし、常に意識してほしいです。

 

マインドセットがしっかりしているかどうかは、何かを達成したいときに一番大切です。

フリーランスSEの場合、現状のスキルよりも重要といえます。

一緒に仕事をしたいと思われるかどうかに関わりますからね。

 

これからフリーランスSEになりたいと思っている方も

もうすでにフリーランスSEとして活躍中の方も

 

今回のブログを読んでいただいて

自分はどうありたいか、どうあるべきかをしっかり見つめ直すきっかけにしていただければと思います。