エンジニアの資格取得推奨は単なる茶番。スキルや知識は金で買え!
なぜエンジニアは資格取得を推奨されるのか?
私の相談者の中にこんな人がいました。
彼は入社する前にネットーワーク系の資格を取りました。
入社してからやりたいことだったのと
入社前の説明会でも「ネットワークの資格があれば活かせる」と聞いていたからです。
彼はその言葉に意気込み、入社前に必死にネットワークの試験を勉強しました!
その資格とはCCNP。
本来であれば社会人4年目、5年目に取得するような高度なもの。
CCNPを取るための条件として、以下が必要となります。
相談者は入社前と入社後の1年間を費やし、CCNPを合格。
2.にて、3つの試験の内1つが落ちてしまい、1つは再試験(これは自腹)。
受験費用だけで約15万円(内3万円自腹)かけて取得したとのことです。
これは相当の評価が待っていることでしょう!!
・・・
・・
・
ところが、現場では
1年目の検証部門では多少触ることがありましたが、2年目からは全く触れることがなかったようです。
むしろ2年目以降、「CCNP持っているのにこんなのもできないの?」とバカにされた経験があるようです。
この会社は一体何のために、資格取得を推奨していたのでしょうか。
資格取得推奨はあなたのためではなく、「会社のため」
国家資格やベンダー資格など今までは資格をいっぱい持っているほうが評価されていました。
しかし普段から使っていない知識だと
いざ案件が決まった際に資格保有者にもかかわらず、資格で得た知識を活用できなければ白い目で見られてしまう…なんてことも起こりがちです。
身に覚えのある方、会社でそんな人を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
多くは、
- 部の方針(上司から資格を取るように言われて仕方なく)
- 資格手当のため(収入アップの糸口がそれだけのため)
これらが現状です。当てはまってるはずです。
もちろんその資格が
- あなたにとって本当にやりたいこと
- 会社のなかで昇進したく評価を得たい
- この資格がないとできない
という理由なら、会社の方針に合わせて資格を取るべき。
しかし、会社や上司が資格取得を推奨するのはあくまで企業のイメージを良くするためと念頭に入れる必要があります。
あくまで企業のためにであり、あなたの将来を思ってのことではないのです。
今は個人の時代です。
その資格が自分に必要かどうかは、自分で判断しましょう。
上司に言われたからといって関係ありません。断る勇気も大切です!
「遠回りが近道」という成功哲学の言葉がありますが、今回はそれにも当てはまりません。単なる遠回りです。
進むべき指針が定まってたら、わざわざ寄り道しているようなものです。
今回は個人の時代を生きるSEにとって
資格よりもずっと大切な3つの知識(リテラシー)についてお伝えしていきます。
SEが身につけるべき3つの知識(リテラシー)
資格は本来、仕事をする上で必要とする証明書みたいなもの。
車を運転する際の免許証みたいなもの。
しかし、いつかは企業ブランドの飾り物(アクセサリー)レベルになりました。
例えば今は高学歴であっても、肩書きとしては当然目立ちますが現代においてそこまで重要とは思えません。
その上で資格よりも以下3つの知識(リテラシー)はこれからも問われることなので、この知識を身につけることに時間とお金を注力すべきと提案します。
極める必要はないですが、
上記3つは情報が早いため”常に得続ける状況に身を置く"必要があります。
中でもマネーリテラシーは仮想通貨が本格的に入ってきたため、
エンジニアはなるべくテクノロジー面から、今のうちから技術を含め理解することで有利に働きます。
1、マネーリテラシー
日本人はマネーリテラシーが低い。
お金に関する勉強って、学校ではしないのが謎でもあります。
理由の一点としては、教師自体が低収入かつ別の収入源を作る手段を"公務員"という表現で道筋を断たれてるのも挙げられるでしょう。
また、今は仮想通貨など新しいお金の形が生まれる時代の転換期です。
教師に「仮想通貨ってなーに?」と聞いても恐らく未来使われるであろう通貨について教えられる先生はいないでしょう。
2018年は仮想通貨元年といわれています。
TV上のニュースでは毎回「バブル崩壊か?」と煽られていますが、始まってもいないのが現状です。ビットコインですら走り始めたぐらいです。
“2018年、仮想通貨の真の価値が試される年になる"
私は2018年はこのように伝えていますが、どう捉えるかは皆さん次第です。
もちろん仮想通貨の話だけに関わらずご自身のマネーをどのように活用するのか、
トレンドの話をどのように知っておくべきか、
という情報源の源泉を辿る必要性があります。
これは会社員にも当てはまりますが、現状と目標設定の見立てが甘い傾向が強いです。
時代の転換期があるが故に是非見直してください。
自分よりもプロである第3者のプランニングを頼りにしていた方がぐっと近道を示唆してくれます。
2、ITリテラシー
仕事柄、真面目に突き詰めて考える方が多いのでしょうか。
SEは比較的スキルにフォーカスして、一つのスキルの専門性を高めようと考える方が多いようです。
ですがこれから求められる力は、「広く浅く」が求められます。
他業界の方に伝え、一緒にサービスを生み出していくことが求められます。
IT業界でない人に、「私は〇〇エンジニアで▽△の資格やスキルを持っています。」といっても伝わらないですよね。
そのため同業種としか話が合わず、他業種との方との距離を自然に取らなくなるようになり、結果的に機会を失うことが多いです。
これからは「私はITスキルがあります。」ではなく、
ITスキル × ○○ジャンル(趣味・得意)などの掛け算が必要です。
スキルがあって、作るだけならAIにとって変わるでしょう。
しかし、スキルに掛け算をすることによって、唯一無二のサービスができるのです。
エンジニアは比較的ITリテラシーは高めなので、他業種や他分野との交流を深め知見を広げることで多くは解消します。
3、グローバルリテラシー
今後はグローバルと向きあっていくことも考えなければいけません。
語学力をつけるのはもちろんのこと、日本では成熟しているけれど、海外ではまだ未発達でチャンスが多いビジネスがあるかもしれません。逆も然り。
変化で柔軟であり、国内の情報だけに留まらず情報得る環境も必要になります。
1.マネーリテラシーで触れた仮想通貨も、海外から発信した情報が主です。
現時点では情報が溢れすぎて、一部のブロガーがまとめてくれたりしていますが、どうしても情報遅れになりますし、ブロガーの情報がどこまで正確かは不明。
今後は国内だけに留まらず多くの外国人が日本に来訪します。
文化が違う上チャンスも広がります。
ITスキル×語学力で、ビジネスの可能性を広げていきましょう。
会社員SEにありがちな情弱に陥る負の循環
世の中はものすごいスピードで日々変革しています。
情報が早く、次々に新しい情報が入ってくる今
SEは情報を常に得続けることができる環境に身をおくべきです。
しかし、実際のSEは自分たちの仕事にいっぱいいっぱい。
会社員だと。心的、肉体的疲労に加えて上司からの業務の押し付けなどにより
過去の情報を学ぶのに時間がかかるため情報をアップデートできていないのです。
この環境に居続けると、情報弱者となり時代にどんどん取り残されてしまいます。
最悪、情弱ビジネスに引っかかってしまう…ということにもなりかねません。
情弱ビジネスについて、過去に当ブログで紹介しています。
※かくいう私も何度か引っかかったことが…(´;ω;`)
詳しくは上記URLにてご覧ください笑
会社員SE→フリーランスSEへ転向のススメ
前述のとおり、時間がなくお金がない…。という状況に陥りやすい会社員SE。
安定のイメージがあるかもしれませんが、60歳くらいまでお金が入ってくる可能性があるというだけの話です。
ならばフリーランスSEになって増えたお金と時間を使い、自己投資してスキルやリテラシーを買ったほうが自分のためです。
自己投資こそ最大の投資です。
人脈づくりと称して無駄に飲み会に行ったり、車やブランド品にお金をつぎ込んだりという「浪費」とは違います。
「浪費」ではなく「投資」です。間違えないでくださいね。
まとめ:
会社の仕事が忙しすぎて、勉強する時間がなくなる
↓
上司からの業務押し付けによりさらに負担が増える
↓
古い情報のインプットばかりで新しい情報を得る時間が無くなる
このような負の循環から抜け出し、自由なお金と時間を手に入れるためにはフリーランスSEになるのがおススメ。
総括
人は「タダで!」「無料で!」という言葉に弱いです。
結果、昔からの友達や知り合い、社内の人のアドバイスなど
俗に「フェイクニュース」と呼ばれる古くて使い物にならない情報に時間をかけてしまいます。
今回のテーマになっている会社や上司からの資格取得推奨もその一つですね。
資格を持っていると優遇される。企業のブランドイメージに貢献できる=いいことだ!と思ってしまう方が多いのもわかります。
でもどうせなら、自分のために有益な情報に出会うことにこそ時間とお金を使うべきです。
このように出会った人は自分よりも先を行く人、自分よりも頭のいい人です。
お金を払って得る情報や出会う人には価値があります。
手の届きやすいところにいる人や情報ばかりを集めるのではなく
お金を払ってでも自分のためになる情報を追い求めましょう。
そのためには自分がやりたいことは何か、自分の仕事の目的は何かを普段から意識して明確にしておく必要があります。
そうすると、本当の意味での「遠回りが近道」という意味がわかりますから。